短いクランクの効果②
前回の続き
クランクを170→165mmに変更した感想です。
ロードバイクに乗り込んでいた学生時代はDURAの167.5mmクランクを使用していました。深い理由はなく身長168cmの1/10ということで使用していました。その頃はクランクの長さを気にすることもなく使用していたと思います。
その後3年ほど乗らない期間があり、また最近乗り始めたのですが、コンポーネントを7900→6870に変更したことで、167.5mmクランクの選択肢がなくなり(167.5mmはDURAのみのラインナップ)、170mmのクランクを選びました。
自転車に乗る身体が出来ておらず、乗り始めた季節が冬だったこともあり、なんとなく乗りづらさを感じでいました。
クランク1回転でギクシャクするというか、クランクの動きが上半身にも伝わってしまい落ち着かない。
そんなときにSUN MERIT BIKE FIT STUDIOでの理論や、友人のライダーが170→165mmに変更してライディングが楽になったといった意見を聞いて自らも試してみようと165mmクランクを購入しました。
実際に使ってみた感想としては
①回しやすい
170mmクランクではペダリングがどうしてもギクシャクしてしまい、綺麗に回っていない感覚がありました。クランクの動きに身体がつられてしまうような感覚です。
165mmではクランクの動きに対して身体の動きの余裕が勝っている感覚です。
回しやすいことにそこまでメリットがあるのかと疑問でしたが、1回転を楽にこなせることは本当に助かるものなのですね。
1日のロングライドでは相当な回数ペダリングをしていますが、1回転ペダリングを楽に行えることがこれほどありがたいこととは。ロングライドでの苦痛が減りました。
②運動量の少なさ
これはフィッターの方から聞いた話なのですが、短いクランクにすることで回転の円が小さくなり運動量が減少するので身体のエネルギー効率という面でも優位性があるそうです。
③ポジションへの影響
短いクランクを使用することで生まれるポジション。
1.上死点位置での膝裏の角度がゆるくなる
2.股関節周りの動きに余裕が出て膝のブレや歪みの少ないペダリング
「1回転をより楽によりロスなくパワーがかかる位置で乗れるようになる。」
イメージ的にはこのような感じです。
メリットばかりを書いてきましたが、ライダーによってはフィッティングで出た適正なクラン
ク長よりも長めを使いたがる場合もあり、短ければよいとは一概にはいえないようです。
しかしながら、自らの例を出すと170mm→165mmは正解でしたし、短めを使ったことがな
いライダーは試してみる価値はあると思います。サドルの上で過ごすことが楽になったことは
事実で次のライドへの楽しみが増えました。